OKI'S DIARY 2012
このペ−ジはOKI自らが綴るコ−ナ−です。内容は随時更新されます。OKIが発信する生のメッセ−ジを感じて下さい。
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★★★★★★★
#322  2012年1月6日(金) HAPPY NEW YEAR!


新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
2012年が、全ての大切な人達みんなにとって、
明るい希望に満ちた良い年になりますように。


前回の更新の後、昨年の12月22日〜24日まで岩手の大槌町に行ってきた。12月23日、大槌STANDING STANDING主催の「子供達のためのクリスマス会」。雪の舞う中、復興食堂で催されたその盛大な宴に集まったのは約70名ほど。大人も子供も皆笑い、泣き、心震わせたり、爆笑渦巻いたりの素敵な夜だった。

子供達へのプレゼント用に愛知の里恵さんが編んでくれた手編みの手袋は結局30セット以上にもなり、集まった子供達全員にプレゼントすることができた。
京都のOLIVECROWNさんが送ってくれた大量のぬいぐるみはちびっこ達の争奪戦(笑)。
姫路のケンが送ってくれたロースハム20kg(400g×50個)は各家庭へのお土産に。
愛知のナオさんとゆうこさんが送ってくれた特製のクリスマスケーキは、子供達自身に飾りつけをしてもらい“世界で一つしかないクリスマスケーキ”に。大騒ぎしながらケーキを飾り付けていく子供達の溢れる笑顔、はしゃぎまわる姿に、俺達大人達も思わず笑顔が溢れ、なんなら軽く涙腺も脆くなる(笑)。ナオさんはケーキの他にもみんなへのクリスマスプレゼントも贈ってくれた。
大阪のNORIさんの女性用衣類や食器類、静岡の久恵さんの子供服や防寒具など、全国の人達が提供してくれた物資もこの夜あらかたプレゼントすることができた。
そして大槌恒例のジャンケン大会。今回の賞品は、これも今回ケンが送ってくれた大量のロックファッション衣類。レグルスやペパーミント等の洒落た洋服の山にヤツラの眼は爛々と輝き、皆飢えた野獣と化す(笑)。たかがジャンケンだが(笑)。
キックボクサー石川直生が送ってくれたみんなへの手紙。そして試合のDVD。こっちは本当の野獣(笑)。リング上の直生の凄まじい迫力にみんな大いに盛り上がる。
人の縁の繋がりと思いが本当にありがたい。誰かの優しさが、誰かの笑顔を生む。大槌から遠く離れた地に暮らすいろんな人達が用意してくれた品々やその思いが、気温氷点下2度の大槌のクリスマス会の夜を温かく彩ってくれた。本当に感謝です。

宴の途中、広島ホームテレビのニュース番組「Jステーション」で放送されたツッチー制作の特集ドキュメント「瓦礫の町で〜広島と大槌の絆」が上映された。啜り泣きや嗚咽がそこかしこで聞こえる。上映後、挨拶を求められた俺は、みんなの顔を見て喋り始めた途端、自分でも驚くほど涙が溢れて止まらなかった。マモチャン並みのまさかの号泣(笑)。何だろう。とにかく泣けて泣けて仕方なかった。みんなが愛しくてたまらなかった。震災直後から触れてきた大槌のみんなの心の強さ、美しさ、人を思いやる優しい心、温かさ、強い絆…。それらを全て肌で感じてきたこの一年の思いが炸裂したような涙だった。

なんでこんな最高のヤツラがあんな酷い目に遭わなきゃならなかったんだ。ちきしょう!世の中にはこいつらとは正反対の腐れ果てた輩が山ほどいるのに。こいつらは地獄のような苦しみの中で家族や家や友達やいろんな大切なものを失い、それでも歯を食いしばって支え合って、しかも笑顔で笑って生き抜いてるんだぜ!日常を普通に生きれている我が身の幸せに感謝すらできず、些細なことで腹を立て、些細なことで人を憎み、摩擦や諍いばかりを起こす輩よ、恥を知れ!と言いたい。
そんなやり場のない悔しさと、みんなへの愛しさがごちゃ混ぜになってたんだと思う。本当にあいつらはすごい。ハンパない強さと優しさ、そして明るさを持っている。俺は大槌STANDING STANDINGのみんなと子供達をこれからもずっと応援してゆく。何年何十年かかっても、みんながこの大槌の町を復興させていく姿を見届けたい。去年は結局10回大槌へ行ったのだが、今年もまずは来週一度行ってくる。ツトムの誕生日パーティーと、瓦礫で作ったBAR「アぺ」での新春の宴だそうだ。12月26日にはキミオ達が復興食堂・夜の串揚げ居酒屋の営業をスタートさせた。寒風吹きすさぶ厳しい冬の真っただ中、街の灯が一つまた一つ灯り始めている。


一歩一歩、復興の槌音が響き始めた大槌。12月16日には大槌北小グラウンドに北小仮設商店街がオープンし、みんなの溜まり場だった焼き鳥屋「七福」が復活。まだプレハブ作りの仮設だが本当に焼き鳥が激ウマ。「キンキンに冷えたビールと美味い焼き鳥をいつかOKIさんと一緒に!」震災直後のメールをしみじみと思い出す。
そして11月の久慈ライブのフロントアクトをやってもらったバンドprisoner.11のギタリスト・ピーちゃんが営む鮮魚店も営業再開。なんとTSUTAYAもオープンした。クリスマス会前日の12月22日には、町一番の大型ショッピングセンター「マスト」が遂にリニューアルオープン。遂にというか、秋口までは本当に何も手つかずの状態で一階が津波にぶち抜かれたまま瓦礫や車の残骸で埋まっていたあの「マスト」が、本当にまさかの年内営業再開にこぎつけるとは。驚きを飛び越えてマジで感動した。

「マスト」には大型スーパーのマイヤがあって、俺はちょうどオープン初日の夜に着いたので、せっかくなので寄ることにした。まず店内が眩いほどに明るい。真っ白い蛍光灯の光が煌々と照らされ、マジな話、節電の続く東京のスーパーより段違いに明るいのだ。そしてこれでもかと言わんばかりの凄まじい品揃えの豊富さ。ハンパなことはしねぇぞ!っていう大槌の人達の意地をひしひしと感じる。
クリスマスと年末年始の直前の時期でもあり店内の華やいだ雰囲気もすごかった。そして人手もものすごく、とにかく人の賑わいがすごい。みんな待っていたのだ。この賑わいを。人々が集うこの明るい賑わいの空気を。待ち侘びていたのだと思う。
店内を歩いていると知り合いにたくさん出くわした。「おっ、OKIさんも買い物っすか」って。ちなみに店に入ってすぐ入口でバッタリ会ったのが大槌高校野球部の利也達だ。「あれ?OKIさんもオープンだから来たんすか!」って、俺、普通に町の住人ですか(笑)。利也達の後、野球部のマネージャーの子達にも会ったけどみんな元気そうでよかった。
子供達が親に手を引かれソフトクリームやアイスを食べながら楽しそうに歩いている。飲食コーナーでは奥さん連中や女子高生達がおしゃべりに花を咲かせている。園芸用品コーナーにはガーデニングの資材や肥料や、ベゴニアなんかの色とりどりの鉢植えなんかがこれまた豊富に取り揃えられ、おばちゃんが熱心に物色している。そんなごく当たり前の光景が、震災から9カ月にして大槌に戻ってきたのだ。当たり前の光景、ってのがどれだけ幸せなことなのか、つくづく感じさせられた。眩い光の店を後にして、駐車場から車を出せばすぐに辺りは一面の闇。瓦礫の町の復興は今まさに始まったばかりだ。


そんな大槌の現状を伝えるべく、12月28日、広島のNHK総合テレビの番組に出演。「お好みワイドひろしま 年末スペシャル〜2011年ひろしまの声」という生番組だ。司会の高山哲哉アナはFMラジオの「ぶち☆なま」で大槌のヒロヨの生の声を伝えてくれた人。仕掛け人のぶち蔵さんは実は7月に広島で一緒にチャリティライブに出てくれた昔からの仲間。非常に面倒見の良い温かい人なので、信頼が厚く人脈も広い。もう一人の司会なっちゃんこと奥村奈津美アナもその関係で古い知り合いなのだが、3.11当時は2年半ほど仙台のテレビ局にいて、震災当日は仙台市内の自室で被災したという経験を持つ人。震災の影響で遅れたが、広島に戻り現在の番組に就いている。震災を実際に体験した人のいない広島では彼女の思いを酌める人はなかなか居ず、人知れぬ様々な思いを彼女はしていた。巡り巡って5年ぶりの再会。これもまた縁だ。

番組は、ボランティア活動をしている広島大学の学生さん達と、福島から避難して広島に来られた方々の支援をしているという人と、そして俺、という3組がゲスト。それぞれ被災地の人達との交流の様子や、現地の現状を伝えるといった構成だ。番組の台本の表紙には大槌クリスマス会でのみんなの笑顔の写真が使われていた。俺は主に大槌のことや、前に書いた福島の原発で被災し避難生活を送っている連中のことなどを紹介し、番組からの要望で「瓦礫の町で」を弾き語りで歌わせて貰った。
今回、非常に熱心かつ丁寧に番組作りに取り組んで下さった矢島ディレクターから年明けに「今年は是非大槌に同行取材させてほしい」というメールを頂いた。もちろん了解。大槌でも南三陸町でもどこでも。少しでも現地のことを伝えてほしい。
朝日新聞の柴田君、ホームテレビのツッチーに続き、また一人広島のメディアの人が「遠く離れた広島の地でも震災を風化させず伝えていきたい」と言って下さっている。高山アナも奥村アナもぶち蔵さんも思いは同じ。本当にありがたく、感謝してます。元をただせばみんな元々はビーツの音楽ありきで出会い、繋がった人達。音楽の力に導かれて人と出会い、縁が生まれ、縁に生かされ、生きている。我が身の今は全て人との出会いと縁と繋がりがあっての賜物。離れていても、心は寄り添い、繋がっている。今年もブレることのないこの思いを持ってめいっぱい動いていきます。


さぁ!新しい年のスタート。まずは目前9日名古屋TINY7での吟遊詩人ソロライブ。名古屋初の弾き語り、ガツンと熱くキメます。そして11日から13日までは大槌遠征。戻って14日は新宿Naked Loftでの吟遊詩人。年明け早々ガンガン動いていきます!
みんなに会えるの楽しみにしてます。今年も何処かの街で会いましょう!信じ抜いた絆と拳。より強く太く。鳴りやむことのないロックンロールを!
We hear CALL S.O.S from East Japan」「To save them,let’s send the mind」
POWER TO YOU! POWER TO JAPAN!」


追伸。12月22日からの大槌遠征の際に、チャリティステッカー&チャリティTシャツ9月〜11月分の収益金\71,900と、『BRAVE FIST FESTA』DVD及び、『BRAVE FIST』CDの収益金から\168,000を「大槌町を本気で復興させる会 大槌STANDING STANDING」に寄付してきました。DVDとCDの収益金寄付の方は12/24付けの義援金寄付完了報告に書くのをすっかり忘れていたので、次回にでもまた追加記載させてもらいますね。

そして、大槌STANDING STANDINGとビーツのコラボTシャツ“「瓦礫の町で」Tシャツ”の通販取扱いが開始になりました。ライブ会場でも1/9名古屋TINY7から販売します。ガツンと重くかっこいいです。収益はもちろん大槌の復興資金に充てられます。一人でも多くのビートニクス達が気に入って着てくれますよう!よろしくです。ついでに「吟遊詩人のように」Tシャツなんてのも出来まして。こっちはちょいと、こっ恥ずかしい気もしないでもないですが(笑)。お気に召した方いましたら是非!

更に。茨城県のビート二クス給前さんが正月用ののし餅(1,5kg×15枚!)を大槌に、京都の青井さんと愛娘しんくちゃんがみかんを段ボールで大槌に、送ってくれたという連絡がありました。ありがとう!今年も思いをガンガン形にしていきましょう!


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