OKI'S DIARY 2011
このペ−ジはOKI自らが綴るコ−ナ−です。内容は随時更新されます。OKIが発信する生のメッセ−ジを感じて下さい。
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#313 2011年8月17日(水) 郡山・東北遠征〜渋谷ライブ〜広島帰省〜帰京。そしていよいよBEATSMANIA開幕!
7月30日千葉LOOKで、震災で延期になった3月のライブの振替公演が無事終了した。集ってくれた人達もみんな震災以降いろんな思いの中で日々を重ねてきたことだろう。目に涙を溜め、ぐっと唇をかみしめて拳を突き上げていた赤いハンチング帽の若者がすごく印象的だった。みんなの思いが溢れた熱いライブ。ありがとう、感謝してます!
千葉ライブのMCで紹介させて貰った「つなみ」という本。かなりの反響があった。大津波を体験した子供達の作文集だ。幼い子供達の無垢な言葉と文字が深く胸をえぐる。
ローディーミツルの母校である伊里前小学校や歌津中学校、ミツルの後輩マコトの母校・志津川小、志津川中の子供達の作文も載っている。若林区や閖上地区の子供達、岩手県大槌町の大槌ビートニクス達の母校・赤浜小、大槌小、大槌中や鵜住居小学校の子供達の作文も載っている。何度も訪ねた場所。震災当日のみんなの話も聞いているし、町の風景、地形、地区名、施設の位置関係や当時の状況も既にほぼ把握しているので、読むだけで頭の中にまざまざとリアルな情景が広がる。正直、涙なしでは読めない。
巨大な水けむりと土煙と轟音を上げて町を襲った大津波。「ゴゴゴゴー、バキバキバキ」「すごく怖かった。その夜は雪が降って寒くて暗くて怖くて眠れなかった」と皆が綴る。子供達が味わったとてつもない恐怖や悲しみが、痛いほどに伝わってきて心が痛む。そして、心に悲しみを抱えながらも必死に現実と闘おうとしている子達の姿が胸を打つ。
この子達の今と未来のためにも、被災地の再興は我々日本人の大人全員が力を合わせて成し遂げなくてはならない責務だ。一人一人の力は小さくても、出来る事は必ずある。会えば必ず纏わりつき、じゃれあってくる可愛いあの子達の力に少しでもなり続けたい。
8月6日・広島の原爆の日。広島で生まれ育った自分にとってこの日は毎年祈りの日だ。今年は生まれて初めて東北の地でこの日を過ごした。福島県郡山市での吟遊詩人ライブ。
一緒にやってくれた地元のSCRAPやLOST SOUL REVOLT、東京から来てくれたThe
Jet’s、協力してくれたDIABOLIC小林兄弟やFMモットコムのDJカオリさんなど福島の仲間達、東北ビートニクス達、遠方から集まってくれたお客さん達、みんなに感謝してます。
お客さんの中にも地元バンドマンの中にも震災で大変な思いをしている人が沢山いる。激しい揺れで損壊した自宅の改修費が重い負担になってる人、子供を外で遊ばせられず頭を痛めている人、奥さんの実家の農家が風評被害もあり出荷できず困っていた人・・・。放射線量の数値が高い地域に自宅があり、避難生活を強いられている人も多々いる。
SCRAPのボーカルNOBは福島第一原発から9kmの距離の浪江町に自宅があり、ベースのシンゴの自宅は原発からわずか3kmの双葉町にある。当然2人とも震災直後数日目から強制的な避難生活を強いられており、この先何年何十年と家に帰れるめどは立たない。NOBはご両親を四国の親戚宅に避難させ、自身は郡山市内で仮住まいをしている状況。シンゴの方は町の施策で町の住民ごと猪苗代での集団避難生活が続いている。
ちなみにシンゴは震災当日、東電の下請け作業員として福島第一原発の1号機の施設内で勤務していて、真っ暗な中を命からがら逃げ延びたという凄まじい体験をしている。
そんなあいつらがラモーンズの「ROCKAWAY BEACH」のメロディーに乗せて披露した歌「FUCK
TEPCO」(くたばれ東電という意)は、これ以上ないリアルなパンクロックだった。この1曲を聴けただけでもこの日のライブをやった価値があるってくらいのリアルさ。
9月23日に、今度はビーツ本体として再びあいつらと一緒に郡山でライブをやる。この先、日本全体が福島の人達をどう救い、原発問題に対してどういう方向性で何を見出していくのか、先の長い闘いだけど、心はいつでも寄り添っていたいと強く思う。
郡山ライブの翌日7日、今回も車を貸してくれた仙台のヒロユキと菅生PAで合流し、南三陸町用に用意した物資をミツルとマコトに託し、俺は岩手県大槌町まで単独遠征。
自分で揃えた物と、郡山でビーツファン有志数名の方々からお預かりした米40kgと、福島県泉崎村のツトムが持ってきてくれた台所用品・洗剤・子供の玩具類など、そして石巻の実家が被災しているヒロユキまでが持ってきてくれた沢山の飲料類等も、全てしっかり現地の方々に届けさせて貰いました。皆さんの心遣いに感謝です。
東北道を走り、今回は北上江釣子インターで大槌ビートニクス達と合流。北上市の店で働いている仲間がいるというのでみんなで昼食に立ち寄る。北上から奥州、遠野、釜石を経て大槌へ。その間、車のラジオではちょうど岩手代表の花巻東高校が甲子園の初戦を戦っていた。当然みんなで熱く応援。相手は強豪帝京高校。突き放されては必死に追いつく大熱戦だったが、惜しくも1点差で花巻東が負けた。9回裏のチャンスで審判に守備妨害と判定されてかわいそうだった花巻東2年生捕手の佐々木君。彼は大槌の子で大槌中学出身。みんなの直系の後輩にあたる。実家は津波で流され、おじいちゃんおばあちゃんを亡くしている。ご遺体はまだ見つかっていない。インタビューで「町がこんな状況なのに自分だけ野球をやってていいのかと悩んだ」と語っていた。「でも、被災した方達の為にも元気に闘っている姿を見せたいです」とも。・・・勝たせてやりたかったな。せめて最後の守備妨害くらい流してやってほしかった。まぁまだ2年生、来年がある!どのみち長い長い闘いになる町の再興。来年に向かってまた全力で頑張っていってほしい。この子にかぎらず子供達は明日への希望そのものだ。
1か月ぶりの大槌。7月と随分違うなと感じたのは、町の各所で動いている重機の数。7月に行った時はほとんど全くと言っていいほど重機やダンプの類を見かけず、まるで静寂の荒野・・といった印象を受けたものだったが、今回は少し違う。町に動きがある。「活気」というのとは違うと思うし語弊もあると思うが、動いている感は確実にあった。
後でミツルに聞いたら志津川・歌津も今回はすごくそういう印象を受けたと言っていた。
実際に、津波で以前の職場を失った仲間の一人もとりあえず今は当面の稼ぎのためにと大型重機を操り瓦礫集積の仕事に就いていた。写真に写っている黄色い重機がそいつだ。
この1カ月で仲間達はほぼ仮設や住む家も決まり、少しずつ次の一歩を歩み始めている。職替えに備え職業訓練校に通い始めたヤツもいるし、仮設への入居を機に新たな人生の舞台に踏み出したヤツもいる。過酷なシフトの中、昼夜を問わず働いてるヤツもいる。みんなものすごく頑張っている。愛おしいくらいに。悲しみに耐え、あいつらは笑顔だ。
余談だが、仲間の一人がちょうど誕生日だったので、祝の宴に突然OKIが登場!というサプライズ企画をやつらが企てる。俺もそういう悪戯は大好きなのですぐに乗る(笑)。当然サプライズは大成功。段ボールが山積みの仮住まいにみんなの笑顔と笑いが弾ける。過酷な日々だと誰もが知っている。たとえ束の間だとしても、笑顔は明日への力になる。
震災から5か月が経ち、盆に入る前にと大切な人達の葬儀が幾つも幾つも執り行われ、祈りの花火が空に舞い、お盆の灯篭流しも行われた町。来月の再会を約束して別れた。
大槌を後にして、東京に戻るために仙台でミツルと合流。そうしたらミツルが一枚の写真を差し出す。一見して津波にやられたものとすぐわかるボロボロの色褪せた写真。後輩マコトが瓦礫の中から(というか正確には、瓦礫の中から写真が見つかったら誰彼なく入れといてくれる、被災地でよく見かけたカゴの中から)見つけてくれたそうだ。
真ん中で革ジャン着て座ってるのが若き日のミツル。1999年とか2000年頃の写真だ。周りの子達はタカシ、シズオ、ジローにカナに…、見覚えのある顔がいくつもある。この子達は志津川軍団と当時俺達は呼んでて、仙台のマカナやJUNKBOXでのビーツのライブには必ず来てくれていた。そのうち、ミツル達数人がバンドを組んで東京に出た。バンド名はINNOCENT
DAYS。よく覚えている。その後バンドはポシャってしまったが、身近に残ったミツルはそのままビーツのローディーになって現在に至るというわけだ。
そんなミツルと10日の夜に東京に戻り、翌11日に渋谷でのチャリティライブに出演。みんな短い持ち時間だったけど、それぞれにめいっぱいの思いを伝えた良い夜だった。特に福島出身のドラマー高橋まことさんの真剣な挨拶にはぐっとくるものがあった。
そして、その翌日12日から俺は広島に帰省してお盆を実家で過ごし、今日17日に帰京。盆は混むのでいつもは時期をずらすのだが、今年は親父の17回忌の年ってこともあり、お袋一人で盆を過ごさすのも寂しかろうってことで、親父の墓掃除と墓参りをしてきた。
そして今日帰京してそのまま、ついさっきまでマニアのリハーサルをやっていた。今日から3日間みっちりとマニアのリハだ。実は8月の頭からマニアのリハは始めてて、明日あさってはガッツリと最終仕上げ&ゲネプロ。久々にやるあの曲この曲、とにかく楽しみにしててください。春のツアーメニューに入ってなかったいろんな曲が待ってる。
20日東京新宿LOFT、21日名古屋TINY7、26日広島NAMIKI
JUNCTION、27日大阪JANUS!暑い真夏に、更に熱いライブを。待ってろBEATSMANIA!全身全霊、魂込めていきます!
追伸。マニアの後すぐ9月にはビーツ本隊での「FOR THE TOHOKU BEATNIKS!」も控える。更には、間髪入れず10/2千葉LOOKを皮切りに秋の全国ツアーがスタートになる。今すぐにもスケジュールを発表したいのだが、あと数本の最終調整待ちなので暫し!
少しだけフライングさせて貰うと(笑)10/7熊谷、10/8横浜などガンガン決定している。そして前々から言ってた岩手三陸復興イベントがこの秋、岩手県宮古市にて開催決定!詳細は近々。11月には更に北に足を延ばし、岩手県久慈市でもビーツのライブをやる。とにかく年内ノンストップで走り続けるから。いろいろ楽しみに待っていてください。めいっぱい全力でいきます。全身全霊、魂込めて!
どこかの街で会いましょう!
「We hear CALL S.O.S from East Japan」「To save
them,let’s send the mind」
「POWER TO YOU! POWER TO JAPAN!」
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