OKI'S DIARY 2012
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#339  2012年10月19日(金)  「GO NEXT GO FUTURE!」ツアー序盤戦!


いよいよ秋のツアーが始まった。まずは序盤3本。集まってくれたみんなに感謝です。
やっぱライブでみんなの前でステージに立つと、生きてることを実感する。
生きてること、生かされているということ。このうえない喜びと、命溢れる瞬間の連続。
ビーツのパワーとみんなのパワーが共鳴して生まれる、あの得難い高揚感と幸福感。
燃えて溢れて完全に燃焼できることへの感謝でいっぱいになる。やっぱツアーは最高だ。


ツアー初日の千葉と2本目の横浜。いつにも増してすごく充実感があったライブ。
お客さんにしてみたらいわゆる「何が飛び出してくるかわからない」ワクワク感溢れる
2日間になったことだろう。そういうリアクションをたくさんもらえてよかった。
次の関東は来週のさいたま新都心。うん、まだまだ飛び出すから。お楽しみに!

横浜といえば毎回恒例、割烹いりかせの大将ヒロトが差し入れてくれる心づくしの弁当。
今回はこれがまた凄くて、静岡の牛の装蹄師(牛の爪切りをする職人)の師匠を紹介した
縁が元で実現した三ヶ日和牛をメインにした、本人達曰く「魂のコラボ弁当」。
味の美味さもさることながら、出会いの縁が繋がって形になったことの嬉しさが格別。
メンバー・スタッフみんなで味わって美味しく頂きました。ごちそうさまでした!
そしてこの日は、都内で昼間に試合があって見事勝利したキックボクサー石川直生始め、
たくさんの仲間達が集合してくれた。賑やかな打ち上げ。ツアーの無事を祈願し乾杯!


そして先週の盛岡。前日金曜日の夜に東京を出発し、真夜中3時過ぎに盛岡に到着。
さすがに東京に比べて空気はひんやり肌寒い。ライブ当日は爽やかなひんやりした青空。
東京とは全く違う空気の質感、異なる景色、風情。遠くにいるなぁと、旅を実感する。
昼飯は大槌のみんなに案内してもらい盛岡冷麺を食す。マジ美味い!と唸るほどの美味。

そして盛岡ライブは文句なしの熱さ。東北・岩手の人達の真っ直ぐな熱さは本当に凄い。
盛岡市内はもとより、大槌や宮古などの沿岸地域、北上や奥州市といった内陸部からも
たくさん集まってもらい本当に感謝してます。打ち上げまでがっつり仕切ってくれる
地元バンドのみんなにもホント感謝。みんなハートが熱さと温かさに溢れてるんだよな。

盛岡ライブ翌日。ありフェス以来、実に3か月半ぶりとなる大槌へ。
眼に映る町の景色は夏前と変わっていない。驚くほど何も。城山から見渡す町の全景。
大槌駅のホームの残骸から眺める風景。大槌の仲間の一人アニの家の敷地から見る景色。
密集した住宅地であったその地域は、家々の基礎だけが残った状態のところに雑草が
生い茂る原野と化してずっと放置されたままだ。湿地帯に帰してしまった場所もある。
周囲の建物が全く無くなってしまってるから水門やマストまで360度見渡せてしまう。
地区ごと高台移転の話や、町全体を盛り土して高さを上げるという計画が本当に可能なの
だろうかと、いったい何年かかるのだろうかと、この風景を見るたび思ってしまう。


このところ政府の復興予算の不可解な使い道についてのニュースをよくやっているが、
本当にこの国のエライ人達はいったいどこの誰を何を助けようとしているのか、
いったい本当に助けるつもりがあるのか、と悔しさと憤りがこみ上げて堪らなくなる。

元は焼け残った大槌小の校舎だった建物が、今回見たら白塗りのピカピカになっていた。
震災後は緊急的な補修が為され役場の仮庁舎としてずっと使われてきたのだが、この夏、
本格的な改修工事がされたそうで、傍目にも何もここまで立派にしなくてもという感じ。
だって周辺は雑草だらけの放置状態。その中で燦然と輝く白亜の御殿みたいな立派さ。
改修費用は6億8千万円とのこと。仮庁舎なのに。金の使いどころも使う順番も他に
あるんじゃないのかい!と。そりゃみんな苦笑いするしかない。本当に苦いんだから。
復興計画は遅々として、町民一人一人は平気で後回しにされて。悔しさと歯痒さが募る。

大槌の夜は宴。北小仮設の福光商店街にあるやきとり七福。吉里吉里にあるバーAPE。
みんなが集まるそんな場所は、少しメニューが増えてたり、スペースが拡張してたり。
一歩一歩の歩みを知る。町内でのレストラン開業を目指してトライしている若者もいる。
それぞれの現況を聞くにつけ、本当にみんなすごく頑張ってる姿に深く感銘を受ける。

その夜は大槌のアジトで一泊させてもらい、翌日はローディー満の地元南三陸町へ。
以前は手つかずで残っていたサンポートと志津川病院の廃墟は解体撤去されていた。
だが志津川の海っぺりは海水が湧き出て上がってくる分か、放置されている感が強い。
むき出しのコンクリ塊と化した家々の基礎や、積まれた瓦礫の周辺ではしゃぐ子供達。
ここは満の友達が以前自分の店をやっていたまさにその場所。子供達も勿論覚えている。
仮設の居酒屋さとみにて満の仲間達とメシを食いつつ現況を聞く。厳しい状況は同様だ。

救いを感じるのはやはり大槌や南三陸などのこの現況の中でもけして希望を見失わず、
強く逞しく前に進もうと歩んでいるみんなの心の強さ、温かさだ。本当に感服する。
みんなの現況は様々だが、自営を目指したり、生業を継続するために設備投資したり、
個人個人みんな、そして仲間や家族で助け合いながら、日々を凌いで歩んでいる。
俺はあの人達が大好きで、あいつらやあの子達の笑顔をこの先もずっと見ていたい。
あらためてそんな思いを強くした東北遠征だった。また会いに行かせてもらいます!

さてさて、今週金曜26日はさいたま新都心ヘブンスロック。平日で申し訳ないが是非!
そして来週は早くも11月に入るんだな。3日がこの秋の関西1本目となる姫路Beta。
その後はまた東北で、8日郡山#9、9日仙台JUNK BOXと続くんだけど、なんと急遽の
オファーを受けまして10日に石巻のBLUE RESISTANCEという新しいライブハウスの
オープン記念ライブに出演することになりました。まさかの東北3連チャンが実現。
ビーツとしては初めてのライブとなる石巻。こちらも是非楽しみにしててください。
だんだん寒い季節に入って来るけど、心は熱く!全身全霊めいっぱい届けに行きます。
鳴り止む事のないロックンロールを!何処かの街で会いましょう!
We hear CALL S.O.S from East Japan」「To save them,let’s send the mind」
POWER TO YOU! POWER TO JAPAN!」




     

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