OKI'S DIARY 2006
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#173 2006年12月29日(金)


昨晩と一昨晩続けて新宿へ飲みに出掛けた。今日はさすがに休肝日。完全オフDAY。
一昨日は古くからの馴染みのバーで、久しぶりに会った俳優の宇梶剛士さんと飲んだ。
宇梶さんとはかれこれ16年くらい前に知り合った古い知り合いで、昔は下北沢の
スズナリなんかの小劇場での芝居をよく観に行っていたものだ。
若い俳優の藤原竜也君が一緒に居て、とても気持ちのイイ若者だった。あの世代の役者
さんの中では明らかに飛びぬけた才能を感じる子だったので会えて楽しかった。

昨日は漫画家・高橋ヒロシの高橋組の忘年会で、こちらは100人以上は居たと思われる、
まさに年忘れの大忘年会パーティー。いつもライブに来てくれる俳優のやべきょうすけ
を始め大勢の友人や知り合い達と、まぁ飲みも飲んだり、4次会までハシゴ酒、朝の9時
まで飲んでいた。年の瀬で慌ただしく人で溢れかえる新宿の街に溶けて泳いだ夜だった。

夜中のテレビから“歓喜の歌”ベートーベンの第九が流れている。年の瀬の風物詩だ。
ご多分に漏れず、昔からこの曲はもちろん大好きだ。曲も詩も、何もかもが素晴らしい。
この曲で高らかに謳い上げられる精神を世界中の誰もが抱いて生きられれば、この世の
すべての争いや憎しみは地上から消えてなくなるのに、といつも思う。
今の日本で、大人社会でも子供社会でも溢れかえる陰湿ないじめや自殺、家族殺し・・・、
教師や役人などの公務員の犯罪に代表されるような救いのない事件の数々。
すべてに於いて責任が果たされず、利己的な権利や主張ばかりが大声で喚かれ、真の
味での強さや優しさや思い遣りが欠落した、すべての世代であらゆる意味で人間性や
が粗末に扱われている今の時代。必要なのは、この曲で謳われていることそのものだ。
“抱きしめ合おう。すべての兄弟たちよ”という精神性そのものだ。大切なすべての人
達と喜びを伝え合うこと。憎み合い、いがみ合い、奪い合うことで開ける道などあるは
ずもない。芯の部分に愛情のないものは誰かに何かの力を生み出すことなどありはしな
い。どれだけ微力だったとしても、俺は闇を照らす光を歌い続けたいとあらためて思う。

さぁ今年も大晦日はライブで年越しだ。大好きな新宿LOFTで、メンバーやスタッフや仲
や友達などの大切な人達と一緒に、ビーツのロックンロールを奏で、今年一年の最後

の時間と新しい一年の最初の時間を共に最高の気分で過ごすんだ。がっつり熱くいくよ。
当たり前のように今年もロックンロールで年を越せる幸福にあらためて感謝。
今年もいっぱいありがとう。2007年もがっつりよろしくです。

12月の凛とした空気に身を引き締め、そんなふうに新たな年に思いを馳せる冬晴れの朝。
けして凍えることのない、揺らぐことのない、優しく強く温かい確かに信じられるもの。
飾りのない裸の心。熱く脈打つ強い鼓動。いつだってイノセントに今を生きればいい。
君が穏やかで優しい心に包まれ、柔らかな暖かい、幸せな気持ちで過ごせますように。


     

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