OKI'S DIARY 2006
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#161 2006年9月6日(水)


今日の東京は、細かい霧雨がアスファルトを濡らす。しっとりとした空気が街を包む。
古い歌にもある。セプテンバーレイン。九月の雨は優しくて。
胸の奥の深いところに刻み込まれた喜びや怒りや嬉しさや楽しさも、
けして洗い流すことのできない痛みや悲しみまでをも、優しく包み込んでくれるようだ。
外は雨の夜。だけど出掛けよう。それでも答えを探すから。

土曜日の新宿LOFT30周年記念のスペシャルワンマンライブが近くなってきた。
この日は予告どおり、ビーツが初めて新宿LOFTに出演した頃のライブを再現するような
曲達を一挙に並べるスペシャルワンナイト。
そのセットリストを組むために、当時の資料やライブのビデオを最近何本か観てみた。

正確に調べてみたら、ビーツの新宿LOFT初出演は1987年11月1日の日曜日で、
その日はビアズリーというバンドとのツーマンの対バンライブ。ビーツの演奏は10曲+
アンコール1曲(「ヒロシマ」正解!)で、約一時間という内容のものだった。
ちなみにこの時にはすでにオープニングSEは現在も変わらず使用しているピストルズの
LAND OF HOPE & GROLY(威風堂々)」だ。(シドの「MY WAY」は1987年前半まで使用。)

2回目の出演は翌1988年1月23日。THE ROCK BAND(アナーキー)やG.Dフリッカーズ
など8バンドが出演したイベントライブで、ビーツの演奏は8曲。35分くらいのセット。
この日はビーツの本番中にLOFTの電源が落ちて停電し、「意地悪したのは誰ですか〜」
MCで喋ったことをよく憶えてる。まったく可愛くない奴だが(笑)、楽しい夜だった。

そして次が、1988年2月25日木曜日、ビーツの新宿LOFT初めてのワンマンライブ。
今回のスペシャルワンナイトはやはりワンマンなのでこの日のセットが基本線になるね。
この日はアンコールを含めて全20曲を演奏。基本的には今のライブとなにも変わらない。
オープニングSEは当時この日ももちろん「LAND OF HOPE & GROLY(威風堂々)」で、
アタマからガーッと飛ばして、中盤でミドルテンポやバラードやSEIZIボーカルの曲を
挟んで、後半は一気にまたスパートして終了、アンコールの声に呼ばれ全力で応えた、
そういうライブだった。昔もそうだし、今もそうだし、全身全霊、魂込めてやるだけさ。
当時ビーツは西永福のスターシップスタジオというスタジオでミニLP『BEATNIK ROCKER』
のレコーディングをしており、荻窪に住むスタッフの家で寝泊りさせてもらっていた。
で、LOFT初ワンマンの当日、その荻窪から青梅街道を車でLOFTに向かったのだが、
当時の東京はバブル経済全盛期、なんと荻窪から西新宿のLOFTまで3時間(!)もかかり、
入り時間に大遅刻したのを強烈に憶えている。通常なら30分程の距離で、今の東京では
絶対にあり得ない大渋滞だった。この日「ゴトー日」という言葉を初めて知った(笑)。
ちなみに西永福のスターシップスタジオはその後パワーハウスという名前に変わったが、
今も変わらず健在で、ビーツは『ETERNAL ROCK』のレコーディングでも使用している。
(*「ゴトー日」知ってます?毎月の5とか10がつく日で、しかもこの日は月末の25日
だったので道が混み混みだったの。景気低迷以降あまり聞かなくなったね。)

前回、前々回のダイアリーでも触れたけど、プロデビューの丁度一年前、1987年秋に
ビーツが初めて新宿LOFTのステージに立ってから約20年。2006年の今日に至るまで
数え切れないほどのライブを、夜を、新宿LOFTで過ごさせてもらってきた。
毎年の年明け一発目ライブ、全国ツアーのファイナル、夏のBEATSMANIA等々は勿論、
一昨年のビーツ結成20周年のアニバーサリーライブや、ここ数年は大晦日イベントとか、
まさに東京でのビーツのホームグランドとして世話になっているLOFTのアニバーサリー。
共に盛大に祝いましょう。とにもかくにもお楽しみに。待ってろLOFT!
鳴り止むことのないロックンロールを。土曜の夜、新宿LOFTで会いましょう。


     

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